mitate magazine



甲斐路 3





d0090600_175733.jpg




甲斐の国と言えば やっぱり ・・・・・・・








武田信玄でありますよね。

そして ここ乾徳山恵林寺(えりんじ)は1330年、夢窓国師によって開かれ

信玄が菩提寺と定めた古刹なのであります。


そして風林火山と聞きますと直ぐに武田信玄の陣旗を想像して

しまうのですが,実はこの陣旗,南北朝時代に北畠顕家が、京を制圧した

足利尊氏を打倒するために陸奥多賀国府(現在の宮城県多賀城市)で兵を

挙げた時から使用していた陣旗でありました。陸奥から京を目指しひた駈ける

様は,まさに鬼神のような早さであったと語り継がれております。

北畠顕家はこの風林火山の旗印を用いて、一度は足利尊氏をあわや自害寸前の

ところまで追い込んだのでありました。

疾風のように駆けめぐった北畠顕家の逸話から、信玄もこの陣旗を用いたのでは

ないだろうかという説もあるようです。





d0090600_1821997.jpg


どっしりとした 威厳を感じさせる造りですよね。




d0090600_1834518.jpg


ぎしっ,ぎしっ と 鶯張りの廊下を進んでまいりますと ......




d0090600_1843531.jpg


その奥には、武田不動尊が安置されております。

信玄31歳の頃、京より仏師を招き、対面で模刻させたと言われている等身大の

不動明王であります。信玄生前の製作であることから、信玄生不動とも呼ばれて

おります。

こちらの像には,いろいろと逸話がありまして

信玄公が剃髪した際に、自らの髪の毛を漆に混ぜて,像の胸部に

自ら塗り込め,その魂を封じ込めたとも言われております。

こういう逸話を少しでも知っておりますと、仏像を観るのもちょっぴり楽しいでしょう。。。




d0090600_1851857.jpg


樹齢1000年とも言われている

こちらの大木の奥に 信玄公は眠っております......




d0090600_1862111.jpg


夢窓国師による 池泉回遊式庭園が広がっております。

国師は、こちらの庭園を作庭した後に、京の西芳寺(苔寺)、天龍寺の庭園なども手がける

ことになりました。ということは、こちらのお庭にはその全てのエッセンスが散りばめられて

いると言うことにもなりますよね 。。。。。





d0090600_186597.jpg


お花の時期.紅葉の時期、 それはそれは美しいものなのだそうであります。




d0090600_18163034.jpg


お水は見えないけれど 波打つさまを感じますよね ......




d0090600_18172563.jpg


「 安禅不必須山水 あんぜん かならずしも さんすいをもちいず 」




d0090600_18174491.jpg


「 滅却心頭火自涼 しんとう めっきゃくすれば ひもおのずからすずし 」




d0090600_18182389.jpg


武田氏を滅ぼした織田軍は、ここ恵林寺に押し寄せ、潜伏保護されていた者達を

引き渡すよう快川和尚に命じましたが拒否され、激怒した信長が三門に快川和尚を

はじめ約百人の僧侶らを封じ込め火を放ちました。その際の快川和尚のお言葉です。

「 心頭滅却すれば火も自ずから涼し..... 」


まさに 壮絶な一句でありますよね 。。。。。




d0090600_1884519.jpg


忘れては いけないこと

知っておかなければ いけないこと

って、まだまだたくさんありますよね。


知らないままでいること、知ろうとしないということって、実はいちばん残酷な

ことなのではないのでしょうか。

後世に語り継いでいかなければいけないことって、どこにでも

あるはずですよね。




d0090600_189979.jpg


ここは こんなにも 静かで平和に見えるけれど

いまこのときも どこかでは 憎しみ同士が ぶつかりあっております。




d0090600_182094.jpg



歴史を学ぶ ということは

同時に 人間の業の深さを 思い知る

ということでもあるのです。


こちらの古木も

そんな 壮絶な歴史を すべて見てきたのでしょうね ......



つづく
[PR]
by mitatejapon | 2008-04-13 09:26 | Japon | Comments(2)
Commented by ynagamori at 2008-04-13 11:32
業・・・・人間やってると必ず持つものなのかな。考えさせられます!
業の深いこのごろ・・・TOPの堂々とした風林火山の字に圧倒されました!豪快です。
Commented by mitatejapon at 2008-04-14 10:11
ynagamoriさん。


そうですよね、古寺を巡る旅に出ますと、必ず付いてまわるテ-マの一つでもありますよね。いつの時代に於きましても、最も興味深く、そして最も残酷なものってやっぱり人間なのだと思います。

こちらの書、豪快ななかにもどこか切なげなところもあったりして、まさに禅ですよね 。。。。
<< Hello . Bonjour... 上野公園.お花見の面々 >>


2%骨董、98% funky stuff ...
古民藝.骨董 mitate
古民藝.骨董
Gallery ULALA
店主の日常

掲載写真.テキストの
無断転載はお断り致します。 

facebook 

instagram
ブログパーツ
カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
こんばんは、murmur..
by mitatejapon at 22:46
こんばんは、mitate..
by murmur1 at 18:55
よっしーなさん、明けまし..
by mitatejapon at 22:48
今年も飛躍の年となります..
by yossina-lani at 11:19
murmurさん 明け..
by mitatejapon at 14:39
あけましておめでとうござ..
by murmur1 at 22:52
よっしーなさん、またチャ..
by mitatejapon at 19:19
東京国際フォーラムですね..
by yossina-lani at 12:28
こんにちは、murmur..
by mitatejapon at 15:44
ひゃ〜、そうですか。 ..
by murmur1 at 23:11
最新のトラックバック
古道具のある暮らし
from 谷根千ウロウロ
古道具のある暮らし
from 谷根千ウロウロ
Gallery ULAL..
from 谷根千ウロウロ
http://yanes..
from 谷根千ウロウロ
Gallery ULAL..
from 谷根千ウロウロ
番外はらっぱ市
from 谷根千ウロウロ
You TubeがWii..
from 生活のキーワード
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧