SEBASTIÃO SALGADO
と 同じ時代を生きている、という喜びを噛み締めて .....
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セバスチャン・サルガド SEBASTIÃO SALGADO(1944~)
1944年ブラジル生まれ、パリ在住。写真界のカリスマとして幅広い年齢層に支持され、現在、最も活躍し尊敬される写真家であり優れたフォト・ジャーナリスト。
ブラジルの牧場主の子として生まれたサルガドは、法学、農学を学び、米国のバンダービルド大学で経済学の修士号を取得。ブラジル大蔵省に勤務後、60年代の民族解放運動に際し軍事政権の弾圧を受けて、フランスに亡命。その後、パリ大学で農業経済学の博士号を取得したのち、ロンドンを本拠とする国際コーヒー機関に勤務、アフリカでコーヒー農場の経営指導をするうちに国際経済に翻弄される農民の姿を世界に知らせていきたいとして、写真を撮り始めたという特異な経歴を持つ写真家。73年、パリに戻ったサルガドはフォトジャーナリストとしての活動を開始、79年に写真家集団「マグナム」の会員候補、84年に正会員となり、96年に脱会し独立。
常にグローバルな視点を崩さず、刻々と変容する世界情勢を緻密にリサーチした上で、現場に入り撮影する姿勢は変わらない。社会的に弱い立場におかれた人々の営みに焦点を絞り、本質を捉えた作品は神々しい美しさをたたえ、直面する現実と生命の大切さを広く伝えて、W.ユージン・スミス人道主義写真助成金賞やオスカー・バルナック賞など数々の賞を受賞。
数ある作品の中でも、私の中で最も強い印象を残した作品は、世界中の肉体労働者を取材した『Workers』。過酷な労働条件下で働くにんげんの力強さをレンズはあますところなく伝え
苦難の中で生きる人間に対するサルガドの共感と敬意が、人々の品位と尊厳を引き出し、深い感動を呼び起こす。
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東京都写真美術館 で
セバスチャン・サルガドの、アフリカをテ-マにした写真展が現在開催中。
干ばつ、砂漠化、飢餓、難民化、伝染病、大量虐殺・・・
どれもまさにわれわれの同時代にアフリカで起こっていること、
同じ地球で起こっていることであるとあらためてつきつけられる。
セバスチャン・サルガドの仕事はそれをフォト・ドキュメンタリーという方法で強く訴える。
報道写真であり、芸術写真であることを高いレベルで両立した作品。
遠く離れた大陸のことだからと、無関心且つ現状を知ろうとしないスタンスは
結局のところは、アフリカやその周辺で暮らす人々を巻き込む負の連鎖に
間接的にでも荷担していることとおんなじことだとも言えるのではないのかな ...。
もし、少しでも関心を持たれた方は是非足を運ばれたし!!