今の時期の谷中は、一年中でいちばん花の少ない時です。
しかし私は毎年 谷中・天王寺の、松の雪吊りを楽しみに
しております。雪吊りといえば、金沢の兼六園が有名ですが
こちらだってなかなかのものではありませんか?
ですが、この雪吊り、実はいま危機的状況にあるようです。
と言いますのも、雪吊りに使用する、縄なのですが、これは
コシヒカリなどの細くて粘りのあるわらを選りすぐって職人さんが
編んだものなのですが、最近は、機械で稲刈りをするために
わらが裁断されてしまい、なかなか良い材料が入手できないという
ことと、後継者がいないということで、近い将来無くなってしまうかも
しれないという事であります。
こうした素晴らしい伝統をなんとか残していきたいものです。
雪吊りは冬の季語であります。