団子坂・菊人形の頭(かしら)一対
高さ凡そ30cm
江戸の景勝地でもあった団子坂。
幕末から明治にかけて催されていた菊祭りは、秋を彩る風物詩として広重の浮世絵の題材にもなっている。
菊祭りに用いられる菊人形(活人形)は手足と頭はリアルな人形、胴部を菊花で衣装施し華麗に飾った等身大の人形。歌舞伎の場面などを再現して人々を楽しませたが、明治の晩年には衰退。
菊人形の頭の魅力はなんと言ってもその色気のようなものだろう。
先ず桐材を彫り、表と裏を膠(にかわ)で合わせる。次に、蛤や牡蠣などの貝粉を細かくした胡粉を塗り、ぬるま湯で溶かした膠に胡粉を混ぜ、刷毛で塗る。羽二重と呼ぶ髪の毛には、人毛が使用され1本ずつ手で縫い、胡粉を塗った上に羽二重をつけ、その上にまた胡粉を塗り重ねその後、色を混ぜ肌色の胡粉を作り、4〜5回薄く塗り仕上げる。となんとも手の凝ったもの!
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